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あるエンジニアの備忘録

Windows展開サービスをやったので。

も〜なんだかな〜ホント昨日は悔やまれる!僕です。
気持ち切り替えて本ブログ初めてのWindowsのお話。

Windows展開サービス(Windows Development Service 略してwds)っていうクライアントをネットワークブートしてTFTPでインストールイメージを展開してやるサービスがあります。まあWindowsインストールする台数大杉ざけんな状態のときにコストカッターとなってくれるのでは?というサービス。

導入と設定について書きます。長いかもね。。
導入する環境はWindows 2008 Server R2 x64(略してW2K8 R2)です。これね、W2K8 R2とwdsの組み合わせでバグがあるのでパッチを当ててくださいねと。

パッチ1→論理CPU数が20個以上あるとWDSが開始されません。
これさー論理CPUっていわゆるCPUスレッド数だと思うんだけど割とあるからね(怒)

パッチ2→クライアントがTFTPでデータ取得時にTimeoutとなって取得出来ない。
これさーもうオレ知らない!!

もうふざけたことで時間使わせないでね。ねー?

wdsにはAD DSとDHCPサーバの役割が必要なので追加します。DHCPサーバはwdsサーバでなくても良いのだよ。
AD DS追加後、dcpromo.exeを実行してAD DSを構成します。そうすっとDNSサーバも付いてきます。

なんかこんなダイアログ出るけどwds1

AD WebサービスはhttpベースのAD DSみたいなサービスですがいらん。

DHCPサーバですが、サーバ/スキーマオプションにoption66と67を追加しとくといいよね。
option66はブートサーバのIPアドレスつまりwds/dhcpサーバのIPアドレスでoption67はブートファイルboot\x64\pxeboot.comです。これをDHCPクライアントに教えてやるの。
まああとVLAN切っててサーバ/クライアントが他VLANに所属する場合、option3のデフォルトルータを設定してあげてください。

さて次にwds役割を追加します。

まあ普通に追加するんですが、追加条件をおさらい。

1.ドメイン参加またはドメインコントローラであること。

2.配置するNW上にDHCPサーバが立っていること。

3.配置するNW上にDNSサーバが立っていること。

4.イメージを格納するファイルシステムはNTFSであること。(システムボリュームは避けること)

今回の環境はドメインコントローラもDNSDHCPもwdsも同一サーバに立ってます!

wds2

DHCPサーバとwdsが共存する場合はポート67をリッスンしないでDHCPオプション60のPXEClientを構成してネットワークブートするクライアントであることを明示します。DHCPサーバはポート67を使用するためwdsと共存する場合はリッスン出来ません。


次にwdsを設定します。
まず、インストールイメージグループを作成します。ここで作成しておかないとクライアントがインストールイメージを見つけられないですぜ。
まああとはPXEブートポリシーでクライアントがPXEブートするのに[F12]キー押したらとか制御出来まっせ。

次にwdsにブートイメージを登録します。ブートイメージはW2K8 R2メディアのE:\sources\boot.wimを使います。
次に登録したブートイメージからキャプチャイメージを作成します。ブートイメージを右クリックしてキャプチャイメージを作成出来ます。
作成したキャプチャイメージをブートイメージに登録します。

次にインストールイメージを取得します。
ここでなんたらイメージってなんやねん?

・ブートイメージ
クライアントがブートする際に使用する。wdsクライアントとか入ってる。インストールメディアを用いる。

・キャプチャイメージ
クライアントに配布するOSのマスターを取得する際に使用する。マスターとなるクライアントがブートしてキャプチャウィザードとか始めるためにこれを用いる。ブートイメージからwds上で作成する。

・インストールイメージ
クライアントがマスターOSをインストールする際に使用する。複数台のクライアントはこれをインストールに使用する。

マスターOSを持つクライアントをsysprep /oobe /generalize /rebootを実行する。
ここで/generalizeはシステム固有の設定(IPアドレスとかユーザプロファイルとか)を削除するという意味。
んで/oobeは/reboot後に「Windowsへようこそ」させるという意味。

注意なのがWindowsライセンス認証の有無を見張るため時刻を持っていて永遠にライセンス認証しないことを制限していますが、sysprep /generalizeを実行するとこの時刻もリセットします。
時刻のリセットを無限に出来たら意味ないので、出来るのは3回まで。つまりsysprep /generalizeを4回実行しようとすると、オレの言ってる意味分かるよな?

さてリブート後ネットワークブートさせてWindows Boot Managerを立ち上げます。
ブートするイメージを選択する画面になるのでキャプチャイメージを選択するよ。

するとキャプチャイメージウィザードが開始されるよ。

wds3

sysprepを実行したドライブを選択します。ここでブートパーティション(システムで予約済みラベル)があればこれにドライブレターが振られ1個ずれてCドライブがDドライブとなっているかも知れません。僕はなってました。

あとはインストールイメージのファイル名やインストールイメージを格納するwdsサーバ上の指定を行うよ。
するとインストールイメージの作成が実行されます。実行後、wds上にインストールイメージが登録されていることを確認します。

いよいよクライアントに配布します。
クライアントをネットワークブートしてWindows Boot Managerからブートイメージを選択します。
するとwdsウィザードが開始されます。

wds4

ウィザードからwdsサーバ認証してインストールイメージを選択するとWindowsのインストールウィザードが開始されるのでディスクパーティションを作成してインストールを行う。

wds5

再起動後にデバイスのインストールが開始されるので待つ。また再起動後にWindowsセットアップウィザードが開始される。ロケールとかライセンス条項OKとか入力すれば終了です。

wds6


まあ1回インストールイメージ取れば楽勝で配布出来ちゃうわけよ。

次回はwdsウィザードとかWindowsのインストールウィザードとかで聞かれる項目を自動応答ファイルから読ませる無人インストールについて書いていくからよろしくな!